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W:420  H:360  ブロンズ 彩色 1988年

仮 面 舞 踏 会

 ずいぶん前のことですが、ワンマンカーのバスに乗ったとき、その運転席横にある塗装の落ちた料金入れに
妙に目がひきつけられました。
長年人の手に擦れ、塗装が落ちて金属がつるつるにむき出しになっているのを見て、なぜか味があるなと思ったのです。

手荒い感じで造形し、ペンキで彩色しようと思い立ち、動物にそのモデルとなるものを探したら、
マンドリルの顔になってしまいました。

フランス パリのオルセー美術館の入り口にサルのブロンズ彫刻が展示してあり、そのお尻が赤いペンキで塗られて
いました。たぶん悪戯でしょう。