和歌山県の那智の滝へドライブした時、碁石にも使われる那智黒の原石を手に入れ、
眺めているうちシャチの艶やかな黒を思い出してそれを作ろうと決めました。
作り方としてはダイヤモンドカッターで切れ目を入れ、超硬のタガネではつり大まかな
形を出して行きます。
それ以降は、ディスクグラインダー(レジノイド砥石)と棒ヤスリで形を出します。
那智黒はさほど硬い石でもないのですが、砂岩と似た性質があるのか刃物はすぐに
切れ味をなくし、ヤスリも摩滅して削れなくなります。
那智黒だけで全身像をつくり(オキゴンドウのようですが)、その後、シャチの腹部の
白い部分となるところを削り落とし、超硬石膏を直付けして形を造っていきます。
那智黒オルカ